当日配布したプログラムに掲載されていた記事です。 |
「本当は今日という日が来なければいい」・・・(なんて言うとお客サンに怒られるかな?) 6月からリハーサルを始めた。(今日という日に向けて) 今回はレギュラーメンバー8名に加えてスタッフという音楽仲間9名、合計17名の大所帯。 この夏の3ヵ月間、ある時は全員合奏の練習、またある時は楽器ごとやグループごとの練習を重ねてきた。 それも、今日で終わる。コンサートを終えた仲間は、まるで「夏休みを田舎で過ごした子どもが、 2学期の始まりに向けて東京へ帰る」ように、自分の場所へ帰っていく。 自分の場所・・・ある人にとっては、市民吹奏楽団、市民オーケストラだったりする。 (このコンサートが終わったら、秋の演奏会に向けての練習だよ) またある人にとっては、家庭や、仕事だったりする。 (このコンサートが終わったら、子どもの2学期の準備しなくっちゃ・・。) (このコンサートが終わったら、毎日残業だよ・・。) 気がつけば、夕方、暗くなるのが早くなった。夜の音はセミから鈴虫に変わった。 そうか、もう夏は終わるんだ。もうすぐ、今年の夏は終わるんだ。 今日のコンサート。夏の終わりに都会の子どもと田舎の子どもが一緒に踊る盆踊りのように 楽しく過ごせればいい。ただそれだけ。 「ずっとずっと夏休み!」 僕らの夢を・・・・・、 「ずっとずっと夏休み!」 かなえてくれる・・・・・。 |