りーにゃの体験レポート



ホワイトコンサート の巻



前々回の『1年間特集』、前回の『テレビ特集』と『○○特集』を企画してきたコンサート。
今回は、いよいよ待望の『映画音楽特集』。いよっ!待ってました!

事前にいただいた、案内状を見ただけでワクワクする企画だったんですよね。
そのせいかどうかわからないのですが、今回はお客さんの数が一気に膨れ上がりました。
前回の軽く倍くらいでしょうか。しかも大人のお客さんがとても多いことから、
やっぱり『映画音楽』は皆が大好きな企画なのではないでしょうか。


オープニング曲はいすみたく作曲の翼をくださいという曲。歌っていたのは赤い鳥という
フォークグループですが、学校の教材としても取り上げられることが多いので、ご存じの方も
多いことでしょう。
真っ暗なステージでシーケンサー(コンピューター)だけで演奏が始まり、
途中からメンバーさん達が入場して、サビの部分から演奏に加わりました。
ごあいさつ代わりの1曲といったところでしょうか。

そしていきなり、別世界へ。T-SQUAREというフュージョンバンドのサムライメトロポリスという
曲でした。渋カッコイイというイメージの感じの曲です。
配布されたプログラムには曲目解説も載っていましたので、そちらもご参照ください。
(曲目一覧のページからリンクできます)
デジタルクラブさんでは初登場のソプラノ・サックスがソロを取っていました。サックスさんが
持ち替えて吹いていました。色々とお持ちなのですね。
サックスというとあのグニュって曲がったものだと思っていましたが、ソプラノはクラリネットの様に
まっすぐなんですね。音も高くてキンキンした感じでした。ナルホド。
サックスさんがいつもよりブリブリとノリノリ状態で吹いていたように感じて、こちらまで
浮かれてきましたが、バッキングもすごくカッコイイですね。
途中ではトロンボーンさん2人のツインでのソリもあり、これもグーでした。

次の曲はチューバを除いたメンバーさんが全員スタンドプレーでした。
デジタルクラブさんのオリジナル曲オレンジ・ウィンド
2年前のオレンジコンサートの為に作られた曲なのですが、この曲りーにゃ大好きなんです。
(多分、オリジナル曲の中で一番かな!)
だから、また聴けてすっごく嬉しかったです。オリジナル曲って他じゃ聴けないですもんね。
とってもさわやかな感じがして、それに親しみやすい感じもする曲です。
こちらもプログラムに曲目解説がちょっと載っていたので、読んでみてくださいネ。

ここまでが『映画音楽特集』とは別枠のコーナーでした。
これ以降、お楽しみの特集です。
配布されたプログラムには、第1部・第2部とは別れて書いていなくて
曲も“あいうえお順”で載せられていました。これにはちょっと理由があったんです。
演出で、ナレーションの方が映画中のセリフを紹介してくれるんですが
これを聴いて、どの映画なのかを考えてみてほしいということでした。
しかもメンバーさんの背後にはスクリーンがスルスル〜って降りてきました。
このスクリーンには実は何も映し出されません。これもお客さんが音楽と共に映画のシーンを
頭の中で描いて欲しいということでした。ふむふむ。

さっそく始まった映画音楽特集。
始めはなんと楽器紹介でした。リーダーさんが楽器名を紹介してくれた後に、それぞれの
楽器が映画音楽のフレーズを短めに吹いてくれました。
「もののけ姫」「追憶」「愛と青春の旅立ち」「星に願いを(ピノキオ)」などなど・・・・
これだけでもちょっとワクワクしちゃいます。

次は魔女の宅急便です。
演奏に入る前にリーダーさんがお父さん役、それを受けて魔女の見習いのキキを
ナレーションの方が担当して、映画の旅立ちのシーンを演じてくれました。
りーにゃはジブリ作品の中でもこの魔女の宅急便は大好きな作品なので、何回も見ました。
もちろんテレビでですけどね。だから、会話の内容は全部わかりました。
きっとお客様の中にもそういう方、多かったのではないかしら?
この後の別の曲でもそういう演出が全てにあり、とてもよいと思いました。
さて演奏の方は、「ルージュの伝言」や「やさしさに包まれて」など、ユーミンの曲もあったので
“デジタルクラブさんといえばユーミン”のイメージがあるりーにゃはなんだか妙な気分でした。
もちろん、サウンドトラックの曲もたくさん演奏されましたけどね。
ほうきで空を飛んでいるシーンや、キキが考え事をしているシーンなどが浮かんできました。

邦画でもこの作品は有名でしょう。シャル・ウィ・ダンス?
あっ、でもこの曲は元々は洋画の「王様と私」で使われていたんですよね。
邦画のシャル・ウィ・ダンス?はダンスの音楽なので、それをとっても想像できるような
アレンジでした。クイック・ステップ(スィング)、ルンバ、ジャイブなどのバージョンで、
いかにも踊りたくなるような楽しい演奏だったんですよ。特にスィングの部分は軽快で
ウキウキとしましたねェ〜♪

続きまして、想い出の映画音楽メドレーと題しまして、古き良き映画音楽を少しずつ
聴かせてくれたのですが、これがクイズ形式になっていたんです。
これから聴く4つの映画音楽の【映画のタイトル】を当てるものでした。
ただし2番目の曲はあらかじめ答えがオープンになっていましたけどね。
1曲目=80日間世界一周、2曲目=パリの空の下、3曲目=ティファニーで朝食を(ムーンリバー)、
4曲目=慕情 といったメドレーでどれも聞いたことがある音楽でした。
シーケンサーが伴奏をする中、メンバーさんが一人ずつ前で出てきて吹いてくれました。
クイズコーナーで最後まで勝ち進んだ方には「サウンド・オブ・ミュージック」のビデオが
プレゼントされていましたよ。豪華賞品ですね!

メドレーで出てきたムーンリバーを別バージョンで演奏してくれました。
照明効果で、ステージの後の壁にポッカリと満月が照らされていたのもステキな演出でした。
前半はゆっくり目のテンポの3拍子で正統派って感じでしょうか。後半は4拍子になり
ちょっとおしゃれっぽいムーンリバーを堪能できました。
シャル・ウィ・ダンスもそうなんですけど、1つの曲でもいろんな表情が見れるのは
とってもおもしろいなぁって思いマス(^o^)
そういえば、この曲はシーケンサーを使っていない、生楽器のみでのアンサンブルでしたョ。

次の曲ではメンバーさんの数もグッと減りました。ユーホニウムさんをメイン奏者にして
ピアノとスネアドラムそしてトランペットだけの伴奏形態です。
曲は少年時代。曲前の映画中のせりふ紹介で判らなかったのはこの曲でした。
曲自体は井上陽水さんのものだったので知っていたのですが、この曲が映画音楽だとは
お恥ずかしながらこのコンサートで知ったりーにゃなのです。
ユーホニウムの温かな音色がピッタリ!なんとなく懐かしい・・・そんな感じもこの曲に
ぴったりですね。
そういえば、このところ第1部の最後の曲はバラード曲ってことで定着しているようですが
どれもこれもその選曲にぴったりな楽器が選ばれていて、ますますどの楽器も好きに
なります。

ここで第1部が終了しました。

後半第2部への期待も膨らみました。だって手元にあるプログラムには大物がたくさん
残っているんですから!
まずはスネアドラムのソロから始まりました。これは映画音楽とは直接は関係ないようです。
それにしてもどうしてああいう風にタイコが叩けるのか不思議です。上手ですね。
それに引き続き、ファンファーレが鳴りひびきました。
映画ファンならきっとご存知でしょう。20世紀FOXの映画が始まる前に演奏される
あのファンファーレです。りーにゃ的には結構ウケてしまいました。
なんか、ホンモノっぽーい!映画が始まるようでワクワクします。

間髪入れずにつながったのが、スターウォーズです。
おお-っ!なんてカッコイイのでしょう!このテーマ曲を知らない人はいないんじゃないかって
くらい有名な曲ですよね。
トランペットやトロンボーンなどの金管楽器がとにかく気持ちいいくらいでした!!
このコンサートの時点ではエピソード1が公開された翌年ということでしたが
デジタルクラブさんが演奏したのは第1作目(エピソード4)のものだと思います。
メイン・タイトルとエンド・タイトルをつなげ合わせたアレンジだとのことですが
これっておいしいとこ取りですね!耳に覚えのあるあの曲この曲がぎっしり詰まっていました。
それにしてもメンバーさんの演奏もとっても気合が入っていて、よくこの人数でこんなに
壮大な曲が演奏できるなぁと思ったのですが、シーケンサー(コンピューター)の方も
今まで聴いた中で一番活躍していたのではないかと思います。
コンピューターの能力が充分発揮されていた作品で、打ち込みも相当大変だったのでしょうね。
生楽器とデジタル楽器の融合が楽しめた作品でした。
第2部は始めからかなりスゴイのを聴き、お客さんの方も力入りました!
演奏後の拍手もすごかったですよ。

今度は少し静かなところから入った美女と野獣です。
この映画、りーにゃはディズニー作品の中でもとっても好きです。アラン・メンケンさんの
音楽ってホントに素晴らしいです!リトル・マーメイド、ヘラクレス、アラジンなどなど、
どれもステキですよね♪ 中でも美女と野獣は映画自体の作りがミュージカルのようなので
音楽が重要なポイントなのではないでしょうか。
デジタルクラブさんの演奏は、映画のようにナレーションから始まりました。
むかしむかし〜の部分が終わるとベルが朝のおでかけのシーンとつながり、まるで映画を
見ているような感じでした。ガストンのテーマや晩餐会のシーンはとてもウキウキする
演奏です。そして、最後はあまりに有名すぎる美女と野獣・・・・イエ、セリーヌ・ディオンと
ピーボ・ブライソンのデュエットはトランペットとトロンボーンのデュエットでした。
すごく良かった!
またいつか、機会があったら聴きたい曲です。
DVDはもちろん買っちゃいました!

2曲もおいしい曲を聴けて、かなりゴキゲンになっているりーにゃです。
続いても、ウルウル物の作品でした。タイタニックはご覧になった方もきっと多いのでしょうね。
穏やかな海のシーンではホルンさんが伸びやかなソロを聴かせてくれました。
ステキな音色で朗々と演奏されたホルンさんにウットリ〜!
うって変って荒々しい海のシーン、そして沈没!! いやーハラハラしました。
ちょっと怖いかんじさえしちゃったんです。臨場感ありましたねぇ。
最後にあの有名なマイ・ハート・ウィル・ゴー・オン。これも歌姫セリーヌ・ディオンですね。
サックスさんのソロが印象的でした。

そして、最後はサウンド・オブ・ミュージックです。
ドレミの歌、私のお気に入り、エーデルワイス、全ての山に登れ・・・・などなど、有名な曲が
いっぱい詰まった映画ですネ。
ドレミの歌が特に良かったなぁ。ナレーションの方が映画の1シーンと同じように
レッスンをしてくれるのが面白かったし、曲中でメンバーさんが楽器ごとにスタンドプレーをして
くれるのも楽しかったです。誰もが知っているこの曲、思わず口ずさみたくなってしまった方も
多いのではないでしょうか。

このあとボーナストラックでしょうか。トランペットさんが出てきて
ピアノと一緒に、水曜ロードショーのエンディングテーマを演奏してくれました。
これで終わりだよ〜ってことかんじで、ステキな演出でした。

特集本編が終わり、エンディング曲にオープニングと同じ、翼をくださいが演奏されました。
途中、メンバーさんのコーラスも交え(ちゃんとハモッていました)、ホッとする1曲となりました。

アンコールへ突入です。
1曲目は、メンバーで一番若いホルンさんが幾分体力もあるようで、出番が続きます。
(リーダーさんが若い若いと連呼していましたが、他のメンバーさんはそんなにお年なのでしょうか?)
ピアノの伴奏でマイ・ウエイを演奏してくれました。
伸びやかで素直な音のする楽器です。

他のメンバーさんが体力を温存していたわけがわかりました。
2曲目のアンコールはディズニー・ファンティリージョンでした。
照明もより一層きらびやかな感じで、ディズニーランドの夜のパレードのようでした。
ちなみに本物のパレードをご覧になった方にはわかると思いますが、第2部部分の
悪役達のシーンは登場してきません。
あくまでも夢の世界のステキな音楽でした。

そして、アンコール止めはいつものT-SQUAREのオーメンズ・オブ・ラブでした。
これを聴くと終わりだなぁって思います。
メンバーさん全員が前へ出てきて、ますます親近感がわきました(^o^)
会場のお客さんも全員手拍子で応援です! 皆が一緒になれたような気がしました。


今回のコンサートは本当に『お腹いっぱい!』って感じで、大曲をたくさん聴く事ができました。
吹いているメンバーさんはきっと『お腹ペコペコ』になったのでしょうね。
リーダーさんが楽器吹くとお腹が減るんですって言ってましたからね。
お客さんもいっぱい入って、きっと皆さん満足されていたのではないかと思います。
またいつか、映画音楽特集・・聴かせてくださいね!




オマケのお話


上記の中でもご紹介しましたが、今回の演出はすべての曲において
映画の1シーンがナレーションで再現されるといったものでした。
一体どうやって、これだけの作品のセリフを拾ってきたのでしょうね。
レンタルビデオとか相当、研究したのかなぁ。

ナレーションの方はメンバーさんとは別の方だったのですが、
台詞を読むのがとっても上手でした。
だからより一層楽しい演出になったのかもしれませんね。

もちろんお客様は【映画音楽】を聴きたくて、会場に足を運ばれたのだと思いますが
音楽だけでなく、いろいろと楽しめたコンサートだったと思います。

また、皆さん思い出して、お手持ちのビデオを見てみたり、レンタルしてきて
映画を楽しみたくなったのではないかと思います。

リーダーさんのトークの中で、Y2K(2000年問題→今となっては懐かしい?)の話題がありました。
デジタルクラブさんって本業でコンピュータ関係に携わっているメンバーさんが半分くらいいるとかで
年末年始は結構大変だったそうです。そしてY2Kが大変なことになっていたら、今回の
コンサートができないんじゃないかっていうくらいの危機があったそうですヨ。
(メンバーさんがお仕事になっちゃうので)
あー、特に大きな問題とか無くて本当に良かったです。
こんなにステキなコンサートが聴けなくなっていたかも・・・なんて、寂しすぎますもん。



長々とお付き合いくださいましてありがとうございます!
コンサートの様子が少しでもお伝えできれば幸いです。


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