りーにゃの体験レポート



オレンジコンサート の巻



今回のオレンジコンサートはこれまでのコンサートとちょっと違うことがいくつかありました。
まず、コンサートタイトルが今までとガラッと変わりました。
『XX特集』というサブタイトルも具体的になりました。
そしてメンバーさんが増えました。トランペットさんは単純に1人から2人に増員されたのですが
クラリネットさんがいつものメンバーさんでなく、まるっきり違うメンバーさんで3人に
なりました。デジタルクラブさんのサウンドが変わるのかなぁとそんな点も聴き所となりそうです。

さてさて、今回のコンサートは前回のサンシャインコンサート(1996.8.10)から1年半ぶりです。
その前に比べれば短い(1年7ヶ月ぶり)のですが、やっぱり待ち遠しくて・・・・・
年に1回とかの定期的な公演になればいいのにぃとブツブツ言っているりーにゃなのでした。

オープニング曲はデジタルクラブさんオリジナル(リーダーさん作曲)のハローデジタルクラブ
ご挨拶代わりにサラッと演奏されるのですが、ワクワク感は高まります!

今回もまた日本を代表するフュージョンハンドのT-SQUAREの曲をたくさん演奏してくれました。
フュージョンって軽くて聴き易いですよね。りーにゃもジャズやフュージョンは大好きなんです。
1曲目はそんなT-SQUAREの中から3曲をメドレーにしたT-SQUAREメドレー1997です。
配布されたプログラムにも曲目紹介が載っていたので、別ページにご紹介していますので
ご参考までに!
このメドレーでは本家のT-SQUAREを意識してか、サックスさんをフューチャーしての演奏です。
1曲目のSAMURAI METROPOLISは渋カッコイイ曲でした。
(この2年後のホワイトコンサートではソプラノサックスで演奏されていましたが今回はアルト)
2曲目はANCHOR'S SHUFFLEはちょっと夏っぽいさわやかな感じの曲ですね。
(3連符っていうのかな?で刻まれていて他の曲とは違う印象がありました)
3曲目は夏の蜃気楼でしたが、これは以前にも演奏されていましたがスタイルが変っていました。
確か以前はリーダーさんとのツーショットが印象的だったような・・・・
このどの曲もそうなのですが、バッキングがとってもカッコイイです。
え?普通はメロディーがカッコイイとか思うものじゃないの?ってですか。
うーん、そうですね。でもバッキングがカッコイイっていうのも間違いないんです。
もちろんセンターでソロ吹いているサックスさんもカッコイイんですけど、
やっぱり皆で作り上げているっていう感じがりーにゃはワクワクします。

さてさて、お次は今回のオレンジコンサートの為にリーダーさんが作曲したという
オレンジ・ウィンドです。
これが実にさわやかぁで、りーにゃは一発で気に入ってしまいました。
タイトルからして爽やかな感じしますよね!いや、おいしそう?
ハローデジタルクラブを除いて、これまで発表されたオリジナルの2曲はバラード調だったのですが
この曲は8ビートのめちゃくちゃ明るい曲で何度でも聴きたくなりますヨ。
聴き逃してしまったみなさんはまたいつの日にかプログラムで取り入れてもらえることを
期待してましょうネ。

お次はちょっと色が変ってラテンのスタンダードのキャリオカです。
これはラテン好きな方にはたまらない曲だと思いますが、実はこれ映画音楽だったらしいですよ。
(さっき、某HPで調べたら載ってました)
この曲ではニューフェイスのクラリネット♂Aさんがソロをブリブリと吹きこなしていたのが
圧巻でした。

クラリネットに負けじと今度は金管楽器を代表してトランペットのお二人が頑張ってくれました。
フィール・ソー・グッドはちょっとディスコ調の曲です。トランペットさんが2人で交代でメロディーを
演奏しました。
ファンダンゴはちょっと哀愁漂っていてしかも力強いサウンドで渋ーい!
2人一緒にデュエットの和音がカッコ良かったです。
もしかして、この曲やりたくてトランペットさんを増員したのではないかと思うくらいピッタリでした。

またまた演奏はT-SQUAREの曲となりました。
MEGALITHはサックスさんが前に出てきてましたけど、これはすごーく難しそうな曲です。
(3回目のコンサートでも演奏されていましたが、その時はトランペットさんと一緒でした)
16ビートの激しい曲。サックスやクラリネットの木管楽器が細かく動いてますが
これはアクロバット的な感じ。その合いの手で金管楽器さんがバッキングを入れていくのですが
とても口では歌えない感じの難しいリズムです。何度か演奏されていますが、こういう曲を
演奏するのってメンバーさんの気持ちがグッと強くなるのではないでしょうか?
きっとすごーく練習されたのでは?という感じです。

ものすごーく緊張した後はホッとするWHITE MANEという曲でした。
グロッケンさんがフューチャーされた美しいやさしい感じの曲です。
この曲もデジタルクラブさんのレパートリーとなっているらしく2回目の演奏となりました。
途中でトロンボーンさんを始め、いくつかの楽器のソロが入りますが、みなさんとても暖かいソロ
でした。

そして第1部最後の曲はこれもまたT-SQUAREのTERRA DI VERDEです。
この曲はサックスさんのソロで伴奏はリーダーさんの弾くピアノ・オンリーでした。
どこか懐かしい感じのする暖かい曲で、ピアノとサックスというシンプルなスタイルにピッタリ。
MEGALITHのような激しい感じとはまったく違ったサックスの良さを堪能できた演奏でした。

ここで第1部は終了です。
さあ、いよいよ今回の目玉の『1年間特集』のステージの始まりです。
『1年間特集』って一体なんなの?って興味深々です。
このレポートもどう書いたら皆さんに解っていただけるのか悩みますが、とにかくすごかった!

ステージは真っ暗でシーケンサーのみの演奏でお正月(もういくつ寝ると♪)が流れています。
しばらくたってメンバーさんが入場し演奏に加わりました。
華やかなお正月がファンファーレ風に演奏されました。
その後は一月一日へ妙にすんなりとつながれ、ややサッと演奏された後
スキーにリレーされていきました。

配布された資料に全ての演奏曲が書いてあるのですがどうやら『1年間特集』とは1月から始まり
12月までの1年間を曲で表現していこうという企画のようです。
途中何箇所かナレーションも挟まれ、行事やイメージについて説明もあるのですが
基本的にはどんどんつながって演奏されていきます。

2月でキャンディーズの春一番が演奏された後は、いっきに春へと突入です。
3月は盛りだくさん。春が来たなごり雪(イルカ)、卒業写真(ユーミン)、
学生時代
(ペギー葉山)、仰げば尊し思い出のアルバムが演奏されました。
こんな風に童謡唱歌・フォークソング・ニューミュージックなどいろんなジャンルから選曲されていて
これはいろんな層がいるお客様もそれぞれ楽しめたのではないでしょうか?
演奏の形態も皆で吹くものやソロでピアノの伴奏だったりとか色々とパターンが工夫されていて
飽きないです。

4月に入り、おぼろ月夜どこかで春がが演奏されました。
これは行事ではなくてイメージとのことらしいです。
アナタだったらどんなイメージがありますか?りーにゃは桜っていうイメージがありましたけど
これは演奏されませんでしたぁ。

5月になると子供の日や母の日などのイベントを意識しての演奏となりました。
こいのぼりの次はアニメ・メドレーでしたが、これは7曲からなる大曲でした。
キャンディー・キャンディー花の子ルンルン新エースをねらえベルサイユの薔薇
アルプスの少女ハイジ魔法使いサリーキューティー・ハニーFというラインナップ。
どういうわけか懐かしのアニメが多くてしかも女の子向けばかりでした。
きっとママ世代が「懐かし〜い!」って思ったのではないでしょうか?
この時代の曲を選んだというのはメンバーさんの世代ってことかな?
唯一、キューティーハニーがこの頃にリメイクされて放送されていたバージョンのアレンジ
だったようで、(Fは“フラッシュ”ってことらしい)ちょっとカッコイイアレンジになってました。
次は男の子バージョンも聴かせてほしいなぁ。
この後は母の日にちなんでかあさんの歌おかあさんお母さん(森昌子)、
ママの手は魔法の手
が演奏されました。“母”にちなんだ曲だけでもだいぶあるんですネ。

6月はジューンブライドの季節ってことで瀬戸の花嫁。ホンワカした演奏が良かったです。
あと時の記念日にちなみ大きな古時計が演奏されました。これも懐かしい感じが良かった。

7月になると七夕。そして夏っ!ということでサマーアイドル・メドレーというものを
演奏してくれました。夏の扉白いパラソル青い珊瑚礁(3曲松田聖子)、
夏色のナンシー
(早見優)、渚のシンドバット(ピンクレディー)、暑中お見舞い申し上げます
(キャンディーズ)と、いかにも夏っぽい曲のメドレーで実にゴキゲンなメドレーでした。
りーにゃはこれが一番好き!
いろんなジャンルに挑戦してそれぞれいい演奏を聴かせてくれるデジタルクラブさんですが
こういう歌謡曲っぽいのってめちゃくちゃ上手い!アレンジも凝っていておもしろいです。

8月はお待たせしました。ここでしか聴けません!地元柏の夏の風物詩の柏音頭
きっと思わず口ずさんじゃったお客さんいますよね。
意外な選曲に客席からはドッと笑いが起こってました。
遠くからきたジモピーでないお客様は何事かと思ったかもしれませんね。(^^)
そして夏の思い出でややクールダウン。

つづいて9月はイメージで竹田の子守唄。これはしんみりして良かったです。
10月はまっかな秋で秋色に染まりました。
11月はこれまたイメージだそうですがなぜか娘よ(芦屋雁之助)。バリバリ演歌です。
これにはお父さんたちも大喜び!デジタルクラブさんって演歌も上手なのですね。
ソロをとっていたクラリネット♂Bさんやトロンボーンさんもいい味出してました。

いよいよ最後の月となりました。12月といったらやっぱりクリスマスということで
クリスマス・メドレーが演奏されました。
諸人こぞりてウィンター・ワンダー・ランド赤鼻のトナカイサンタが町にやってくる
きよしこの夜ホワイト・クリスマスママがサンタにキスをしたジングル・ベル、そして最後に
再び諸人こぞりてといった超大作なクリスマスのメドレーでした。
思う存分クリスマスを堪能。途中はデキシー風などのアレンジなどとっても楽しい演奏でした。

そしてエンディングファンファーレでお正月!無事に大晦日を迎えたって感じがしました。

レポートはとっても大雑把でしたが、時間にして実に50分近くの大企画となりました。
いろんなジャンル、演奏体系、アレンジが聞けてアッという間でした。
この企画、是非もう一度お願いしますって言ったら、結構大変なんでしょうね。
今回のコンサートはよそのバンドさんでは聴けないようなおもしろいものでした。
なんだかとってもお得な感じがしました。

アンコールは1曲目はユーフォニウムさんのソロをピアノ伴奏のスタイルで
ディズニー映画の「ヘラクレス」よりGO THE DISTANCE。日本語バージョンでは藤井郁弥が
歌っていた曲ですね。
力強いバラード。心にジーンと染みました。

2曲目はウィ・アー・オール・アローン。これもしっとりとしたステキな曲です。
フレーズごとにメンバーさんがソロをスタンドプレーしていました。

最後は派手にT-SQUAREのオーメンズ・オブ・ラブでした。
お客さんからも手拍子が起こり、にぎやかに幕を閉じたオレンジコンサートでした。

今回はとってもお腹いっぱいになったコンサートで大満足のりーにゃなのでした。

後から伺ったことなのですが、来場者数が初の3桁台になりました!!!
着実にデジタルクラブ・ファンが増えていっているようで嬉しいですね。




長々とお付き合いくださいましてありがとうございます!
コンサートの様子が少しでもお伝えできれば幸いです。


コンサートTOPへ戻る