りーにゃの体験レポート


WHAT'S YOUR HOMETOWN の巻



前回のコンサートで『次のコンサートは5年後・・・』のような予告があったので
まさかまさかこんなに早く2回目のコンサートが開催されるとは思いもしていませんでした。
約1年ぶりのコンサートの開催です。

今回はテーマが『あなたにとって故郷ってなんですか?』というまたもや意味深なもの。
そんなこと考えたこともなかったなぁ。

第1部はメンバーさんが吹奏楽出身ということもあり、吹奏楽の中からの選曲でした。
1曲目はJ.バーンズのアルヴァーマー序曲でこれは吹奏楽ではかなりお馴染みの曲
だそうです。
華やかなオープニングでスピード感溢れる前半とは対照的に中盤はゆっくりとした
美しいメロディーが流れていきます。後半はまた前半のテーマが戻ってきてより一層華やかな
感じで、これぞ吹奏楽という感じがしました。

2曲目からは組曲中の第2楽章にスポットを充てられました。
リーダーさんのトークによると『2楽章は素敵な曲も多いのに普段は拍手をもらうことは
ありません。そんな2楽章も今日は拍手をいただけて喜んでいると思います』とのことでした。
A.リードの第1組曲〜第2楽章はなんだか悲しい感じの曲でした。
3曲も同じくA.リードの作品で第2組曲〜第2楽章。こちらはちょっとホンワカした感じの曲。
そして4曲目はG.ホルストの第1組曲〜第2楽章です。張り詰めた感じの曲という印象。
同じ第2楽章という曲でもやっぱり曲によって全然表情は違うものですね。
それから日頃吹奏楽をやっているというメンバーさん達の本領発揮といった感じでした。
この少ない人数でよく演奏できるなぁと思いました。

さて、今回のテーマは第2部からの開始でした。
前回と同じようにストーリーを持たせており、ナレーションが入っていました。
今回は第2部は特にナレーションの間に曲があるといった感じがしました。
お話しの内容は詳しくは別ページの『今回のおはなし』を参照してくださいネ。
大雑把に言えば環境問題のお話なんですね。故郷がどんどんなくなってしまうというものです。
森がなくなってしまったり、海が汚れていったり、お花畑がゴミ置き場に変っていくといったもので
お話だけでも相当の力作だったと思います。

第2部は特に童謡特集ということで、お話にあった感じでした。
1曲目の里の秋、2曲目のもみじはリーダーさんとトロンボーンさんのトロンボーン・デュエットから
から始まりました。
大きな栗の木の下ではチューバさんのソロ。
単純な誰でも知っているメロディーが流れていきます。
4曲目になってメンバーさんの数が増えました。パーカッション・サックス・トランペット・
トロンボーンX2・チューバのメンバーさんでまっかな秋が賑やかに演奏されます。
これはちょっとアレンジが凝っていましたよ。
次はトランペット♂さんのソロで七つの子、チューバさんのソロでとシンプルな演奏が
続きました。
ここまで聴いただけでもかなり童謡唱歌を満喫できた感じです。
お次はまたサックス・トランペット・トロンボーンX2・チューバの5名によるミニアンサンブルで
知床旅情浜辺の歌が演奏されました。
シーケンサーを使わない、生楽器だけのアンサンブル。いい味出してます!

この合い間にもどんどんナレーションが進んでいきます。
チューバさんのソロによる夕焼け小焼けが演奏された後はちょっと雰囲気が変わりました。
今までお休みしていた、パーカッション・クラリネットX2・ホルンのメンバーさんが登場。
さすがにこのメンバーだけでは人手不足ということで、ここからはシーケンサーが
思う存分使用されていました。
クラッシックですがドヴォルザークの新世界〜家路・小さい秋みつけた・赤とんぼ・赤い風船・
バラが咲いた
が一気に演奏されました。
曲の間でシーケンサーだけが演奏されている部分でナレーションもあります。
クラリネット好きのお客さんには嬉しい演奏だったと思いますよ。
思う存分満喫できました。もちろんホルンさんも頑張ってましたし、パーカッションさんも
グロッケンを中心に効果的に演奏されていました。

お花畑シリーズでは間にチューバさんのソロのチューリップが演奏されて
再びクラリネットさんとホルンさんによるからたちの花、そして今度はまたちょっと趣向が変って
リーダーさんのピアノ伴奏によるクラリネットさんソロの秋桜が演奏されました。
お花関係だけでも結構な曲数がありますね。

ピアノ伴奏シリーズではもう1曲サックスさんのソロで卒業写真が演奏されました。
これは第1回の演奏会ではホルンさんがソロを吹いていたんですよね。
楽器による違いを聴くのも楽しいものです。

チューバさんのソロのしゃぼん玉とトランペット♂さんのソロのかあさんの歌が続きました。
トランペットさんの音はとっても哀愁があって、なんだか切なくなってジーンとしちゃいました。

ここでメンバーさんが勢揃いしました。
おおきな古時計竹田の子守唄が演奏されましたが、どちらもいいアレンジでたっぷりと
聴かせてもらいました。
デジタルクラブという名前のバンドでもシーケンサー(コンピューター)をまったく使わないと
いう演奏の方法もあり、これもまた素敵だなと思いました。

第3部ではこれぞデジタルクラブ!といった感じでコンピューターもバシバシ使われ
一段と賑やかなステージとなりました。

1曲目の曲はT-SQUAREの曲の中でも難しいMEGALITH(メガリス)でした。
アップテンポの激しい曲です。
サックスさんとトランペット♂さんがフューチャーされていました。
これはカッコイイ!1曲目から燃えて来ました。
第2部ではちょっといい子でいたりーにゃですが、第3部はノリノリです。

続いては同じくT-SQUAREの真夏のためいきです。これはめずらしくクラリネットさんが
フューチャーされていました。ミドルテンポの渋い感じの曲なのですが低音もカッコイイかんじ。
クラリネットって大人しいイメージがあったのですが、こういう曲もお似合いなのねって
思いました。
要所要所でたくさんの楽器のソロもあり、盛りだくさんという感じでした。

3曲目は前回も演奏されました。宝島でした。これはリゾートっぽい軽快な曲です。
リーダーさんとトランペット♂さんがフューチャーされていたのですが、この曲は途中で
メンバー紹介があって名前紹介と8小節のソロを聴かせてくれました。
明るい曲で華やいでいいですね。

今度はしっとりと大人の演奏を聴かせてくれました。
WHITE MANE(ホワイト・メイン)ではパーカッションさんのグロッケンがフューチャーされました。
テンポ自体はそんなにゆっくりとはしていないのですが、どこかゆったりとした気持ちになれる
やさしい曲です。グロッケンという響きがキレイな楽器のせいでしょうか。
各ソロもふんわりとした感じで良かったです。

ここでトランペット♂さんのジャズのソロがありました。
曲名が不明なのですが(リーダーさんもわからないそうです)、しっとりとしたスロージャズ。
なかなかこういうフレーズ吹けないと思うので、やっぱりトランペットさんって上手!

T-SQUAREシリーズの最後はNAB THAT CHAP(ナブ・ザット・チャップ)
曲に入る前にチューバさんとパーカッションさんも電子ドラムによるリズムセクションバトル
ありました。
結構長いバトルでした。カッコイイ!普段縁の下の力持ちもこのときは主役です!
曲本編に入るとこれはサックスさんとリーダーさんがフューチャーされてました。
明るく元気になれる曲です。多分今回のT-SQUAREの曲で一番勢いのあった曲だと
りーにゃは思います。

続いてはフィール・ソー・グッドなのですが、前奏?としてシーケンサーの効果音が
かなり使われていました。なんだかお化け屋敷に紛れ込んだようなドアがギィーーーと開く音
キャーという女の子の叫び声、ドタドタと走る音、化け物のようなハハハ・・・・という笑い声。
シーケンサーってこんなにいろいろと特殊な音が出せるのねぇと妙に感心して聴いてしまいました。
曲はトランペット♂さんのソロがカッコイイ曲ですよ。
これもやっぱりフュージョンなのかな?

曲のつなぎはパーカッションさんの電子ドラムでした。いろいろと器用です。
すぐにChoo Choo TRAINに入りました。この曲聴いてスキーに行きたくなっちゃった人も
いるんじゃないでしょうか?
こういうポップス系の曲もデジタルクラブさんにはお似合いですね。
なんだかすごく盛り上りました。

最後はしみじみと見上げてごらん夜の星をで幕を閉じました。
この曲やっぱりいいですねぇ。

アンコールはこれぞT-SQUARE!!F1グランプリのテーマとしても有名なTRUTHです。
ホルンさんとトランペット♂さんがフューチャーされてました。
ホントはウィンドシンセという楽器で演奏されるのですが、管楽器で吹いてもカッコイイ曲ですね。

2曲目はリーダーさんのピアノ伴奏でトロンボーンさんが青葉城恋歌をしみじみと
歌いあげてくれました。途中故郷の曲も挿入されたアレンジになっていて妙に自然でいいなぁと
思いました。故郷が挿入されていたのは理由があって、リーダーさんのトークによると
トロンボーンさんの故郷が仙台なのだそうです。なーるほど!

最後は全員でにぎやかにオーメンズ・オブ・ラブ1992でした。
お客さんも手拍子で参加で、盛り上がりました。




イラストオマケのお話イラスト


配布されたプログラムにはなんと早くも次回コンサートの予告が書かれていました。

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      冬の演奏会 ”WHAT'S YOUR FRIENDS”

       〜あなたにとって友達って何ですか?〜
         1993年1月16日(土)に決定!
 *〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*

えーっ!次のコンサートは4ヶ月後なのぉ!
すっごい早い話なんだなぁ・・・・
ごていねいにプログラムには次回コンサートのミニチケットまで添付されていました。
これは行かないと・・・ね! 
いきなり楽しみが増えました。



長々とお付き合いくださいましてありがとうございます!
コンサートの様子が少しでもお伝えできれば幸いです。


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