りーにゃの体験レポート



ちょっと早いけど「クリスマスコンサート」 の巻



りーにゃは今回のコンサートは都合により足を運べませんでした。
その代わりにリーダーさんが裏話を披露
(暴露?)してくれましたぁ!
なかなかレアな情報が満載です。お楽しみください!


  ※今回初企画!
掲示板を使って投稿されたのリーダーさんのコンサートデータ
    後からりーにゃがこのコーナーにまとめたものです。




はじめに

昨日の「クリスマスコンサート」に、たくさんのお客様にご来場いただきました。
メンバーにとってもとても楽しい時間となりました。本当にありがとうございました。
コンサート翌日、ハッキリとしない天気の日曜日。今日はこの「けいじばん」を使って、
昨日のコンサートのまとめや裏話などをしていきたいと思います。24時までお付き合いの程、
よろしくお願いします。

・観客数 154名
・募金額 22380円
 半分をデジタルクラブで頂き、来年のコンサート費用として使わさせていただきます。
 残りの半分は、日本ユニセフ協会に募金します。ありがとうございました。



開演前

まずは開演前に客席スペースでやった「さわってみようコーナー」
打楽器とトロンボーンにさわってもらおうという企画。
文化会館コンサートでは初めての試みでした。
どうなるかまったくわからなかったけど、チャレンジしてよかった。
予想以上に未就学児が多かったから、みんな集まってくれるかな? 
不安だったし、最初は打楽器ブースが大人気で、トロンボーンは人気なし。
悲しい気持ちになったし、焦ったけど、みんながトロンボーンブースにも来てくれた時は、
ホントにうれしかった。
楽器に触る。自分たちにとって当たり前のことが、みんなにとっては、面白いんだなって
改めて思いました。
演奏会の「企画・構成・演出」は自分に任されているので、安全策をとって、新企画ゼロで
コンサートを作ろうかとも思ったんだけど、「勇気を出して新企画」・・やってよかった。

開演直前のメンバー一人ひとりのメッセージの録音を会場に流したこと。
これも新企画。開演前からみんなの近くへ行きたい。そんな想いからやってみた。
(ウチのメンバーってこんなに個性的だったっけ?? リーダーも再発見)

開演を告げるベルが鳴り、いよいよ開演。
緞帳が空いてる数秒間が1番緊張している。もう逃げられないぞ! 
覚悟を決めてる瞬間でもある。


第1部

<クリスマスッシーモ>
オープニング曲はクリスマスッシーモ! しっかり座って吹く。派手な演出はない。
客席も緊張している。音楽的勝負曲でした。
もう一人のトロンボーンプレーヤーがオープニング2曲、数年前から始めたアルトサックスに
チャレンジ!二つの楽器を担当する彼の頑張りはすごい。練習を2倍やってると言っても
言い過ぎではない。デジタルクラブの練習時間は午後1時から10時までの9時間。
その午前中に、彼は一人、市内のロックスタジオに篭り、楽器の練習をしてくる。
トランペットの彼と自分のソロも上手に吹けたというよりも熱い気持ちで吹けたって感じかな。
ソロのトップバッターだから、みんなに「気合いを入れてがんばろう!」というメッセージを
発信する役割もあるからね。よかったと思う。 

<そりすべり>
ルロイアンダーソン作曲のこの曲は、吹奏楽の世界ではおなじみ、一般の方も
曲名はわからなくても、クリスマスの曲だよね、知ってる、知ってる。という曲だと思います。
吹奏楽をやってる人間からすると、この曲の意外な一面「演奏するのに簡単そうだけど、
じつは難しい。特にメロディーライン。
アンケートの結果では最下位でしたが(逆に言えば7人の方がお気に入りと言ってくれた)、
メンバーの思い入れは大きい曲かもしれません。特に大きな事故なく終わったかな。

<クリスマスデキシーメドレー>
小学生の近くで吹こう!
1〜6年生のお友達の近くに6人のメンバーが出前演奏しました。
(トランペット×2、トロンボーン、クラリネット、テューバ、パーカッション)

頂いたアンケートの中で「こんな近くでの楽器演奏にびっくり!
指ってこうやって動かしてるんだなあ、こんなに音って大きいんだなあ」
演奏者にとって当たり前のこともお客様にとってはそうでない。
コンサートを楽しくするヒミツがここにあるのかもしれない。
そう思って企画したコーナーでした。

<星に願いを(メロディーベル)>
デキシーメドレーをお休みしていた3名と演奏したばかりのパーカッション担当が合流して
舞台上で4人で演奏したのがこの曲。
小学生向けといいながら実際は思ったより、未就学のお友達が多かった今回のコンサート。
音の小さいメロディーベルでの演奏、ワーワーキャーキャーとなったら、演奏が成立しないなあと
心配していましたが、会場の雰囲気はデキシーメドレーから一変、
「デジタルクラブがんばれ」暖かみのある静けさに包まれました。
リーダーである私も演奏者でしたが、コンサートの仲で1番緊張しますね。
演奏は大成功!大きな拍手に包まれました。

<美女と野獣>
個人的な話ですが、今回、全曲暗譜に挑戦していました。
舞台左側のクリスマスツリーの影に司会進行用の譜面台を置き、演奏時は譜面台なし。
譜面台が無い分、お客様が近くに感じられました。
満員時には、最前列からお客様ギッシリのデジタルコンサート。
その状態で譜面台なしだったら、どんな気持ちになるのか?そう思ったら次回も暗譜するぞ!と
いう気持ちになれました。

さて、前置きが長くなりましたが、楽譜を覚えるのに一番苦労したのがこの曲。
メロディーベル演奏が上手くいった安堵感も手伝って、
「あれー、次、何の音だっけ? 思い出せなーい(笑)

それともう一つ。
本当の裏話になってしまうのですが、今回、練習方法を大幅に変えました。
その1つが「録音プレイバック」。練習時に演奏を録音して、その場で聴く。
ただそれだけなんですが、演奏者にとっては時計の針が逆回転するほどの衝撃がありました。

これまでの練習方法ですと注意する方(指揮者)とされる方(演奏者)。
「ここのフレーズはもっと小さめに!」と指揮者が指摘すると、演奏者は
「はーい(そんなうるさかったかなあ?)」と首をかしげながら、楽譜に
赤ペンで書き込みます(音、小さく)。

新しい練習方式は指揮者は基本的に何も言いません。
最後の最後、味付けする段階でしか指示をしません。
演奏する。録音をすぐ聴く。これがつらい。
演奏者にとって自分の音をリアルにその場で聴く。ホントにつらい
(デジタルメンバーだけかもしれませんが(笑)。)

これを繰り返していると演奏者に変化が訪れます。
最初は自分の演奏、音量に耳を傾けていたものが、次第に自分の演奏フレーズをいっしょに
吹いているのは誰か?フレーズの意味は?吹き方は揃ってるか?音量は?
自分で考えるようになります。バンドのサウンドはみんなで作る。
「美女と野獣」は、新しい練習方法で仕上げてみました。
新しい練習方法も本格導入からまだ3ヶ月、今後どうなるかわかりませんが、
いろいろ工夫しながらコンサートに向けてがんばりたいと思っています。
(本当の裏話にな ってしまいました)

<読み聴かせミュージック「こびととくつやさん」>
これもお客様が楽しんでくれたようで、ホッとしました。
演出チームと音楽チームに分かれ、メンバーは大奮闘。
指揮をする自分はセリフを聴きながら、音楽のスタートやテンポを考える。
楽器をペープサートに持ち替え、頑張るメンバーも凄いけど、音楽チームも大変です。
大きな事故なく終わっただけで大成功といえるでしょう。
当日午前中のリハーサルでは第3楽章なのに、第4楽章を吹いてしまうメンバーがいたり、
NG集をお客様にプレゼントしたら面白いのでは(笑)。
すべては、お客様の前でうまくできたから言えること。
ある意味、バンドの一体感が一番出てる企画ではないかな。

 *第1部が終わりました。


第2部

<器楽合奏クリスマスメドレー>
小学校の器楽合奏をデジタルクラブでもやろう!
吹奏楽をやってる大人が、小学校の合奏にチャレンジ!
さぞかし簡単に行く。練習は少なめで大丈夫と思っていたのは、自分だけなのか? 
「いやー、難しかった。ドキドキした」
自分は、グロッケン(鉄きん)にチャレンジしたのですが、目立つところで間違えちゃった「あーぁ・・・」。

編成はねえ、確か、ソプラノリコーダー4本、アルトリコーダー、テナーリコーダー、
メロディオン2本、木きん、鉄きん、ピアノ、指揮者。あと、掛け持ちで鈴とかね。
アレンジは打楽器のお姉さん、リーダーには出来ない大胆なアレンジ??でした。

次回は、「お客様も楽器を持って参加!」とか、いろいろと成長の予感をさせるコーナーでした。

<トランペット吹きの子守歌>
*またまた本格裏話
デジタルクラブはシーケンサーという装置を使っています。
どういう装置かというと、自動演奏してくれる装置なのです。
デジタルクラブではリズムを担当するドラムセットがありません(ドラムセットを入れるとその大きな音
量に合わせて、各管楽器の音をマイクで拾いスピーカーから流すような大規模な仕掛けが
必要になるからです)。

なので、シーケンサーでドラムのフレーズを演奏させています。エレクトーンも同じですね。
人間が弾くパートと、フロッピーディスクに入ってる伴奏データを再現して成り立ってるという面では。

ただ一つ違うのは、エレクトーン用のデータは売っているのですが、
当然、デジタルクラブ用のデータは楽器店では、売っていません。
なので、デジタルクラブのシーケンスデータは手作りです。

ということで、シーケンサーを使った曲では、いいも悪いも、スタートボタンを押せば
曲が一定の決められたテンポで始まっていきます。

これに慣れているデジタルクラブにとって、シーケンサーを使わない曲はとても新鮮なのです。
演奏者一人ひとりの息づかいでテンポ(演奏の速さ)やピッチ(演奏の音程)、
曲のニュアンスが変化していくことが。(吹奏楽的には、これが普通なのですが(笑))

「トランペット吹きの子守歌」は、まさにノーシーケンスでドキドキする曲なのです。
トランペット2人用にアレンジしました。2人とも練習を頑張っていました。

今回は新たな手法として、トランペットの彼に曲の仕上げを任せ、
リーダーの自分は練習スタジオの近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら司会台本を書いていました。
録音プレイバックを有効に使いながら練習に励んだことでしょう。

コンサートでは、一人のお客さんとして演奏を楽しむことができました。
「まだまだ、演奏が若いな(笑)」

これからも、リーダーがプロデュースしないコーナーや企画、少しずつ増やしていこうと思ってます。
みんなでやる、バンドっぽくやる。きっと、もっと楽しくなる。

<アメージンググレース>
この曲が「アンケートお気に入り」の第2位になったこと。予想外だったのでビックリした。
他のメンバーに聞くと「いや、予想はしてた。よかった」とのこと。

なぜビックリしたかというと、企画自体地味だったし、新曲だったので、
まずコンサートで一度やってみて、その後、手直しをしながら育てていこうと思っていたので。
冒頭にも書いたけど「勇気を出して新企画」、「勇気を出して新曲」というふうに思っていたので、
ホントにビックリした。
演奏者二人(ホルン・ユーフォニウム)の頑張りかな。

*またまた裏話。
リーダーの口癖に「売ってる楽譜なんだから、しっかり吹いて!」というのがある。
リーダーのオリジナルアレンジの場合、なるべく演奏者の技量に合わせるようにしている
(今、メンバーから非難の声が聞こえたような気がした(笑))。
でも「売ってる楽譜」は違う。楽譜が求める技量に早くなりなさいということ。
「売ってる楽譜」は全国の演奏者がチャレンジしているものなんだから。
アメージンググレースは、売ってる楽譜を組み合わせて作った。
ピアノ伴奏は難しかったのでシーケンサーにデータを入力した。
練習は録音プレイバックの活用で曲作りも演奏者二人にまかせた。
そういう曲だったのです。

<やってみようコーナー>
打楽器のお姉さんが構成したこのコーナー。前回の小学生向けに続き2回目の企画でした。
未就学のお友達や、大人が多かったので、盛り上がるかどうか心配してたけど、お客様あったかい。
とても楽しくできました。
メンバーも一人の参加者としてやってるような本当に、舞台と客席の間に垣根がないような
コーナーでした。ほんとに楽しかった。 

<崖の上のポニョ>
歌詞カードを片手にみんなで歌おう!という企画「うたごえタイム」
予想はしてたけど、みんなの歌声の迫力にビックリ!お客様アンケートお気に入りでも
堂々の第1位でした。来年はフリとかつけてね。またやりたいね。

<翼をください>
ポニョの後だし、小学生少ないから盛り上がるかなあ、と心配していましたが、
今度は小学生と大人が大健闘! ものすごく伸びる声にびっくり。
この曲は大人向けコンサートでも通用するなあ! 大発見! 
ホントにいろいろやってみて!・・・だね。 

<クリスマスオリジナルメドレー>
この曲はオリジナルアレンジ、だからオリジナルメドレー。
手拍子をキーワードにしました。みんなの手拍子があって初めて成り立つ感じにしたっかった。
みんなからたくさん手拍子もらって、こちらもうれしかったし、トロンボーン2人が会場で
テンポがどんどん速くなる中、みんなと遊んだりとかね。ホントに楽しかったね!

<いそぎ来たれ主にある民>
コンサート本編、最後の曲は讃美歌でした。
やってみようコーナー、うたごえタイム、オリジナルメドレー、大はしゃぎしてきた後の曲、
でもみんな、しっかり聴いてくれた。
メンバーも疲れから演奏するのも限界に近づく中、よくがんばった。
リーダー的には、この曲がどう演奏できるかでなく、2時間演奏してきた結果、
この曲をどういう気持ちで演奏できるのか、そこがポイントになると思っていた。
結果として、とても穏やかな気持ちで演奏できたし、メンバーもクオリティの高い演奏をしてくれた。
本編最後を飾るに相応しい素晴らしい演奏でした。


アンコール

<きよしこの夜>
アンコール1曲目は、勇気を出して新企画!
サイリウムを配り、会場はやがて真っ暗に。
サイリウムを右に左に「きよしこの夜」の大合唱! 
歌の2番からミラーボールが回り、それはまるで冬の夜空を見上げているかのよう。
歌の3番では、謎のサンタクロースチームが乱入。
やってよかった、クリスマス気分バッチリになれた新企画、「きよしこの夜」でした。

<小さな世界>
アンコール2曲目では、子供向けコンサートではお馴染み、歌と手話で盛り上がろう!
「小さな世界」でした。大人のみなさんもみんなやってくれた。
舞台から見るその景色ははっきり言って「涙もの」コンサートを頑張ったデジタルクラブへの
ご褒美のように思えました。



以上、リーダー自ら、コンサートを振り返ってきました
(曲目だけ、クイズコーナーとか振り返りませんでしたが)。

というわけで、とりあえず掲示板シリーズは一旦終了。
来年は「デジタルクラブ結成20周年記念イヤー」として、いろいろなことを考えています。
このホームページが盛り上がる企画もね!
(りーにゃさんの負担とならないようなかたちでね)


長々とお付き合いくださいましてありがとうございます!
コンサートの様子が少しでもお伝えできれば幸いです。


コンサートTOPへ戻る