りーにゃの体験レポート



『おとなのための映画音楽特集コンサート』 の巻



28日の柏公演に行ってまいりました。
ポカポカとしたお天気にも恵まれ、ワクワク感も高まります。

『おとなのための・・・・』というタイトルがつくことからも想像はついていましたが、前回12月に
行なわれたクリスマスコンサートなどとはまったく違うものでした。
これまでの『夕方の部』や『大人の部』と同じ感じだと思いますが、お客さんの数も若干多めといった
感じで良かったですね!
今回いらっしゃったお客様は次はご家族やお友達も誘っていきましょう!
そうすれば、すぐにお客さんが倍になりますもん!

今回も入場時にプログラムが渡されませんでした。
この応援サイト宛にはデジタルクラブのリーダーさんから詳しい演奏曲目のタイトルと構成曲の
資料をいただきましたので、是非ご参考にしてくださいネ!

さて、いよいよコンサートの幕開けです!幕開けという言葉がピッタリなのは、
今回もステージはどん帳(幕)が下がっていたのです。
で、これがスルスルと上がっていくのですが、いつもと違ったのはメンバーさんが
幕のすぐ後ろに立っていて、まずは楽器紹介から始まったことでしょうか。
これは常連さんはちょっとビックリですよね。
楽器紹介といっても楽器の名前だけの紹介で、曲の演奏は無しでした。
楽器の名前を紹介されたメンバーさんから次々と自分の席に戻りオープニング曲のスタンバイです。

オープニングは全員立っての演奏(あ!でも楽器の重いチューバさんだけは座ってます)。
『ハリウッド万歳』という曲でとっても華やかな曲でした。
なんとなく、TVで聴いたことがあるんですが、北野たけしさんが司会をしている某番組の曲に
似てませんかね?(って思い出してりーにゃ独り思い出し笑い・・・怪しい)
タイトルをお聞きして、なるほど!レビュー風だったり、スイングだったり・・・・・色々と変化の
楽しい1曲でした。
オープニングから、メンバーさんの気迫が感じられましたよねっ!
デジタルクラブ万歳!

さて、ここからは
「デジタルクラブが選ぶ映画音楽ベストテン」形式で曲の演奏が
スタートです。
第10位は『アラジン』。ご機嫌な「フレンド・ライク・ミー」と超有名な「ホール・ニュー・ワールド」の
メドレーでした。
フレンド・ライク・ミーは映画の中では“魔法のランプの妖精”ジーニーが歌うファンキーな曲で、
りーにゃもお気に入りです。
これがまたデジタルクラブさんの演奏がご機嫌でした!
トランペットさんが、曲中になにやら楽器のベル(音が出る先っぽ)のところで青い平らな物体を
当てたり外したりしていて、ユニークな音を出していたのですが、これはもしや・・・・・
ジーニーの手?いえ、青いからジーニーっぽいかもって思ったんですけど、独りで勝手に想像して
笑ってました。(周りからみたら不気味なりーにゃだな、こりゃ)
パワフルな演奏の次はしっとりとしたホール・ニュー・ワールドが続きます。
その対比が実に見事な感じでした。
グロッケンさんのソロからテーマが他の楽器にどんどん移っていき膨らみを感じました。
トランペット♂さんとサックス♀さんとのデュエットコーナーに続いてサックス♂さんの
間奏ソロ(っていうのか?)もありました。
デジタルクラブさんのコンサートでは初のサックス2本体制ですね!!
♀さんは以前もメンバーさんでしたが、♂さんは新しい方のようですが、これがまた素敵な
音色でりーにゃうっとり〜。このサックスさんはこの時はアルトサックスだったのですが
オープニングの楽器紹介では「テナーサックス」でした。これもデジタルクラブでは初登場の
楽器です。2本を使い分けしてました。

第9位は『タイタニック』。これは4年前の映画音楽を特集したホワイトコンサートでも
演奏されていたはず。・・・・ということで、過去のレポートを読んでみたのですが
感想はやっぱり同じなんですよね。(苦)→ぜひホワイトコンサートの方も読んでみてくださいね。
曲の印象としては、結構長い曲なのですが、メンバーさんがとっても集中して演奏しているのが
わかりますね。
今回もハラハラドキドキの演奏で、吸い込まれるようでした。

ここで、お客様の参加コーナーとなりました。いつもにくらべ随分早いこのコーナー。
いつもは第2部でやる御馴染みのクイズコーナー。
映画のタイトル当てクイズです。演奏担当は新人サックス♂さんでした。
リーダーさんと2人で会場まで降りてきて、お客さんの間近で出張サービス!
リーダーさんのトークによると、『“見えない”って言われるんですけど、ボクはデジタルクラブの
最年長なんです』。ここで何故か会場から爆笑が・・・リーダーさん、充分一番年長に見えるので
安心してください。『そして、彼はこれまた“見えない”って言われるんですけど、デジタルクラブで
一番若いんです』・・・・これはちょっと見えないかも・・・微妙。
この歳の差コンビによるクイズコーナーでは3曲のクイズが出されていました。
これをご存じの方は本当に映画通なのでは?
気になる賞品は、すっかり御馴染みとなった『願いの叶う色紙』でした。
え?それなに?・・・ですか?  そういう方は是非デジタルクラブさんのコンサートに
お足を運んでくださいませ!

サックスさんがいなくなったステージ上では次の曲のスタンバイがされているのですが
まだまだリーダーさんのトークが続きます。
次の曲の紹介なのですが、これはトランペットのものすごく難しい曲なんだそうです。
おまけにメチャクチャ体力を使うそうで、その為にクイズコーナーで時間を取っていたようです。
で、ソロを担当するトランペット♂さんに「リラックスしてね」というような言葉をかけていました。
いつもはステージ上でメンバーさんのこういったやり取りを見ることはあまりないのですが
よっぽど大変な曲に違いありません。会場からも激励の温かい拍手がありました。
第8位は『ゴットファーザーパート2 〜愛は誰の手に〜』で、トランペットの渋ーいソロの曲でした。
確かにすごく難しそうです。でも気合が感じられる演奏でした。
会場のお客さんたちの『頑張れ〜!』という気持ちも通じたのでしょうか。
良い演奏でしたよね〜。トランペット♂さんに拍手です!

ここでサックスさんが再び登場で、第7位の『カサブランカ 〜時の過ぎゆくままに〜』になりました。
サックスさん2人が前に出ての演奏でした。アルトサックスとテナーサックスの楽器の違いが
とってもよく解る演奏でしたね。これってこういう企画なの?って思ってしまったのですが
アルトとテナーが交互にメロディーを吹くので、違いが一目(耳)瞭然だったんですが
同じサックスというファミリーでも、アルトはちょっと明るい感じもするし、テナーはまさにムードたっぷり!
なかなかおもしろい演奏でした。
しっとりとした曲はまさに『大人のための』という感じがピッタリです。

大人の演奏が2曲続いた後はパ〜ッと明るい演奏が良いですね。
第6位は『マイ・フェア・レディー 〜踊りあかそう〜』でした。
鮮やかなイントロに続き、チャ・チャ・チャのリズムに乗って、ちょっとおどけた感じがかわいいと
思えば、今度はデキシージャズでノリノリに。そして最後はレビュー風といろんなアレンジが
楽しめる演奏でした。
メンバーさんも第1部の最後の曲ということもあってか、ものすごく張り切って演奏している
ようでした。
こういう華やかな曲は金管楽器が大活躍ですね。

ここで休憩です。

いよいよ後半です。第2部はこれまたソロタイプの曲からのスタートです。
第5位の『慕情』は、ちょっとめずらしく、ホルンさんとユーフォニウムさんをフューチャーした
アレンジでした。慕情のゆったりしたメロディーはこの懐の大きい2つの楽器はピッタリですね。
しみじみと聴くことができました。
お二人とも顔がマジだったので、聴いている方もこれまでのもんびりした慕情とは違う
緊張感がありました。でも、とってもブラボーな演奏だったのでこれまた拍手〜!です。
きっとすごく練習されたのでしょうね。

第4位は『ティファニーで朝食を 〜ムーン・リバー〜』でした。
オードリー・ヘップバーンってとってもチャーミングでステキですよねぇ。
この曲はすでにデジタルクラブの十八番でしょうか?何回か演奏されています。
その貫禄というか風格がにじみでている演奏でした。二重丸〜◎!
ユーフォニウムさんもトロンボーンに持ち替えて3本のトロンボーンが印象的です。
トランペットさんもメロディーを堂々と吹いていて良かった。
今回、コンピューターを使っていない曲が3曲あったのですが、こういう時はリーダーさんの
指揮に合わせて、パーカッションさんが大事な要となりますね。
この曲でも大活躍されていました。

ベスト3の発表に入る前に、ここで一休み。
洋楽ばかりが続いたので、ランキングとは別に日本の曲を演奏してくれました。
フランス料理のフルコースにでてくる中間のお口直しのシャーベットのようなものでしょうか。
さわやかなシャーベットというよりは抹茶アイスといった感じだったかも。
ひばりさんの名曲を集めた『美空ひばりメドレー』でした。(詳細はメドレーの紹介ページでどうぞ!)
この曲は2年前にも演奏されているのですが、今回はちょっと印象が変わりました。
なんていうか濃厚な感じ?になったというか・・・・・
リーダーさんトークで、『ひばりさんに喜んでいただけるようにソロを男衆で固めました』って
説明されていたのですが、テナーサックス♂さん→リーダーさん→ユーフォニウムさん→
トランペット♂さん→トロンボーンさんの順でソロが回りました。
それぞれの楽器の特性やプレイヤーの個性がバッチリ出ていてグー!
もちろん皆さんで演奏される部分もパワーを感じました。ノリノリでしたよね。
洋楽ばかりの中でひときわ目立った感じで、邦楽のよさが再認識されていた感じです。
結構年配のお客様が多かったようなのですが、うなずくように聴いていらっしゃる方が
やはり多かったですね。

ランキングに戻って、第3位は『チャップリン映画メドレー』です。
メドレー詳細ページでもご紹介していますが、5つの映画の音楽がメドレーになってます。
この曲では今まで控えめだったクラリネットさんの活躍が印象的でした。
クラリネットの素朴な音がチャップリンの音楽にピッタリだったのもあるでしょうし
そのメロディーをとっても大事に演奏しているのが心に残りました。
トランペット♀さんの朗々と歌い上げる「ライムライト」もこの曲のラストを印象付ける素敵な
演奏でした。

第2位は『ニュー・シネマ・パラダイス』
この映画の音楽を担当しているのが巨匠モリコーネなのですが、彼の手掛けた数多くの作品の
中で『海の上のピアニスト』は見たことがあります。それで、ニュー・シネマ・パラダイスも
是非見てみたいなぁと思っていたのですがなかなか機会がなくて・・・・
でも、このコンサートで曲を聴いたらすごくステキだったので、やっぱりどうしても映画を見てみたく
なりました。すてきな曲を紹介してくれてありがとう!
サックスさん♀のソロのメロディーがちょっと悲しくて切なくて・・・・そんな映画なのかな?
続くトランペットさんやクラリネットさんのメロディーもしんみりとどこか懐かしさを感じる曲でした。

そして、堂々第1位は・・・・・・『ウエストサイド・ストーリー』です!
バーンスタインの音楽ってクラッシックでもジャズを取り入れていたりしていてちょっとカッコいいと
思っていたのですが、この映画はその集大成といった感じでしょうか。
今回他の映画音楽は結構ソロをフューチャーしたものが多い中、この曲はメンバーさん全員で
作り上げたという感じが伝わってきた大曲でした。
会場のお客様からも精一杯の拍手が送られました。

・・・・というわけで、アンコール!!
まず1曲目は古きよきアメリカンポップスを集めた『アメリカン・グラフィティー2』
これ、ノリノリでした!! ミドルテンポの「かわいいベイビー」でぐっとお客さんの心を掴み
そのまま超アップテンポの「シェイク・ラトル・アンド・ロール」ではイケイケー!!とばかりに
途中ではアドリブソロ・バトルもありました。リーダーさん、トランペット♂さん、テナーサックス♂さんの
バトルが展開され、会場からも手拍子で応援!カッコイイー!!
超興奮の後はテナーサックスによるムードタップリな「砂に書いたラブレター」でしばし休憩。
きっとオジサマ・オバサマはこういったバラードお好きですよね。
アンコールともなるとメンバーさんたちも超余裕の表情というか、色々と遊んでくれます。
演奏以外で・・・なんですが、ステージ上の右半分は特にノリが良いらしく、踊っていたりします。
これがまたお客さんも和んじゃうですよねぇ。
最後はやっぱりアップテンポで「ベイビー・フェイス」で盛り上ってのフィナーレでした。

ここでリーダーさん「今、ちょうど4時なのですが、もう1曲だけ演奏させていただいていいでしょうか?」。
1曲でも2曲でももっと聴きたーい。当然お客さんも拍手で応えました。
これが意表をついたというか、おとなのためもコンサートならではというか・・・・
思いっきりバラード曲でした。ホイットニー・ヒューストンの名曲『すべてをあなたに』です。
これをサックスさんが今度はアルト2本のスタイルで前に出てきました。
今回初めてサックスが2本ということで、今までは聴いたことがないスタイルだったのですが
なんだか、とってもいい感じでした。しっとりと吹くところも良かったですが、2本がデュエットになるところ
またそのバックを固めるメンバーさんたちのパワーがドーンと伝わってくるかんじというのでしょうか?
ジーンときちゃいました。
おとなのためのコンサートの終わり方に相応しいラストシーンだったと思います。

演奏が終わり、メンバー紹介があり、幕を閉じました。
ロビーではメンバーさんがお見送りをしてくれます。
お客さんはアンケートを提出したり、チャリティーの募金をしたり・・・でロビーは溢れ返っています。
メンバーさんが「ありがとうございました」とお客さん一人一人にお礼を言ってくれるのですが
お客さんも皆ニコニコしてお辞儀をしているのが印象的でした。
りーにゃもその内の一人ですが、お客さんが皆さんいい気持ちになってお帰りなのでしょうね。

こどものための音楽会とはまったくタイプが違い、大人の人が楽しめるコンサートでしたね。
会場のお客様も音楽を楽しむといったことが本当にできたのではないでしょうか?

次回のおとなのためのコンサートは今年の秋くらいを予定されているそうですが
ぜひ実現して欲しいなぁと思ってます。
おとなのみなさーん。是非お友達を誘って聴きに行きましょう!



長々とお付き合いくださいましてありがとうございます!
コンサートの様子が少しでもお伝えできれば幸いです。


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